[RPタブ2] アスラン・ザラ : アスランは今、雑然としたビルの一室に居た。

[RPタブ2] アスラン・ザラ : そう、本当に雑然とした…

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「クソ…俺はやらなくちゃいけないことがあって会社を立ち上げたはずだ!」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「なのにこの有様は…」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 部屋の中には国やら自治体やら取引先、はたまた調査事項を記した書類が散らばっていて…

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「この有様は…どうなっている!」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「俺が開発に専念できる環境が必要だ…ちっ、仕方ない…」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : スマホを取り出したアスランはどこかへと電話を掛けた

[RPタブ2] アスラン・ザラ :  

[RPタブ2] アスラン・ザラ :  

[RPタブ2] アスラン・ザラ : それからおよそ三十分後…

[RPタブ2] シン・アスカ : 一室のドアがゆっくりと開けられた

[RPタブ2] シン・アスカ : 「アスラン…あんた、なんだって俺なんかを呼んだんです?」

[RPタブ2] シン・アスカ : 年のころは同じくらいの若者が一人、心底気疲れした様子でそのまま歩み入る

[RPタブ2] シン・アスカ : 「急用だのなんだのと言われても…こっちにだって予定ってもんがあるんですからね」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「シン!見てくれ…お前はこの部屋を見て、どう思う?」

[RPタブ2] シン・アスカ : 辺りを見渡したところで…目に入るのはゴミだかなんだか見分けもつかないものばかり

[RPタブ2] シン・アスカ : 「アスランの心象風景を現した現代アート…とかですか?」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「そんな訳ないだろう!ふざけているのか!!お前は!!!」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 振りかぶった拳は、人に下ろされることはなく…力無く垂れ下がった

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「なあ…シン。お前も、妹を事故で失ってから随分と長い間囚われていただろう」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「俺は…心に痛みを負った人が現実と折り合いをつけて生きたり、少しでも早く立ち直れるようにとこいつを作っているんだ」

[RPタブ2] ハロ :  

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「人の心の痛みを最も知るお前に…俺は手伝ってほしい」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「……はぁ」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「わかりましたよ、どうせ言ったって聞かないんでしょう?」

[RPタブ2] シン・アスカ : シンは恥ずかし気に顔を背けつつも、自分を必要としたアスランの言葉を受け入れた

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「シン…!じゃあ、この部屋の掃除から始まる雑事は全部お前に任せたぞ!!」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : そう言うとアスランは部屋を飛び出していった。恐らくは電気街だろう

[RPタブ2] シン・アスカ : 「あんたって人は…あんたって人はー!」

[RPタブ2] アスラン・ザラ :  

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「シン…!どうしてこんなことになっているんだ、シン!?」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「そりゃね、100円で作ったものを100円で売ったらいくら儲かりますかって話ですよ」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「なんでそれを先に言わない…!」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「ふう…そんなこともわかんないのに会社経営だなんて、早かったんじゃないですか?」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「まだだ…まだ、巻き返しの機会は来る…!」

[RPタブ2] アスラン・ザラ :  

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「シン……!!!」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「シン……!!!!!」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「いったいなんだって言うんです?」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「社会は俺を圧殺しようとしている!!!!!」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「寝言は寝てからにしてくださいよ。あんたなんか標的にして、なんの意味が?」

[RPタブ2] シン・アスカ : 呆れたシンは部屋を出ていく

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「シン!シン!!シィーーン!!!」

[RPタブ2] アスラン・ザラ :  

[RPタブ2] シン・アスカ : 「あの…アスラン?俺、先月の給料まだ貰ってないんですけど…」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「ん…ああ、言い忘れてたな。すまないが…不況のせいだ…」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「はあ…仕方ないですね、待ちますよ」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「シン…?」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「あんたなんかが経営する会社に来た以上、それくらいの覚悟は出来てますから」

[RPタブ2] アスラン・ザラ : 「いや…遅納じゃなくて、クビなんだ…悪いな」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「……ふ、ふざけんなよ」

[RPタブ2] シン・アスカ : 「歯ぁ食いしばれ!」

[RPタブ2] アスラン・ザラ :